平和之礎
昭和二十年六月二十六日 大竹市玖波町出身 中川 裕大尉がこの上空で敵機に体当りを敢行 散華されました
同じく日本の弥栄を信じ尊い命を国に捧げられた 当地区の英霊の願いも込めて ここに 記念碑を建立し永遠の平和を祈念します（碑文より）
GWも最終日、皆様如何お過ごしでしょうか。
自分は毎年恒例のGW無茶ツーリングに今回も行ってまいりました。フェリー２泊の現地３泊で3,000km弱なのでそこまで無茶でもないよーな…
前回釘を踏んでタイヤに不安がある相棒ですが、とりまUSB充電空気入れやパンク修繕キットを持参しての今旅、先ずは好天からスタートです。
そして好天と言えど超寒い…(=ﾟωﾟ)
フェリーを降りた時分はそうでもなかったのですが、山間の道に入った瞬間「こりゃアカン」と言う気温（10℃以下）。バイカー憧れの地「針テラス」にて合羽を着こんで寒さをしのぎます。
その後気温差に苦しみながらも、2時間半程で先ずは第1目的地の三重県津市へ。ここ津市白山町で壮絶な戦死を遂げた「中川裕大尉」を偲ぶ地を巡ります。
小さな町中の少し高くなった丘へ。
廃寺らしき建物を右手に見ながら坂の上へ、こちらにありますのがB-29に飛燕にて体当たり散華された中川大尉の慰霊碑「平和之礎」です。ご焼香して手を合わせ慰霊の念を送らせていただきました。
さて次の場所へ・・・と思って坂を下りますと、そこにワンコの散歩をされてらっしゃるご婦人がじっとりと此方を見てらっしゃいます。えぇい、こういう時は挨拶だ。「おはようございます！」と元気な声でコミュニケーション開始っス。
割と10分程お話したのですが、ご婦人はここの慰霊碑の由来も全然知らなかったとの事。中川大尉の事や近くの郷土資料館に遺品がある旨、そして次に向かう一志の稲垣兵曹長の事を少しお話しました。
「確かにあの辺稲垣って姓多いわよね」と仰っておりましたが両氏の事は全然ご存じ無い…残念ではありましたが、少しでもお伝え出来て良かったと思います。
そして次の場所「白山郷土資料館」へ。事務室へご挨拶して案内を受けます。
郷土資料は施設が新しくなったのを契機に分配されてしまったそうですが、件の資料は此方にあるということで一室へ。
「今じゃ年に１回くらいの平和学習じゃないと人が来なくて…」と仰ってらっしゃいましたが、ちょうどこの時会議でいらっしゃったお爺様に色々と詳しいお話を伺うことが出来ました。この近くにパラシュートが落下した場所がお寺に祀ってあると聞いてお伺いすることにして、お礼を伝えて次の場所へ向かいます。
バイクで10分程でお聞きした「真光寺」さんへ到着。門から中を覗いてみますと…右手のこれかな？
ありました、此方が「空華院殿着陸地」の碑です。この時はもう亡くなっていたらしいのですが、手を合わせてどうぞ安らかにと念をお送りしました。
こんな感じで始まったGW旅行。割と順調な駆け出しでございます。
・・・俺たちの旅はまだ始まったばかりだ！（８ヵ月ぶり23回目）
