※注意:今回の探索ルートはかなりハードな道です!探索は自己責任で(^^;
前回の続きでございます。
左右の砲座跡を確認しましたら、入口サイドにありました急な階段を登ります。
上から這ってる蔦がスゲェ。
ここは砲座の見張り台…だったんでしょうねぇ。
今はもう周囲に草木が生い茂って見る影もありません。当時に思いを馳せながら静かに風景を眺めます。
一番上まで階段で登り、また下まで降りて遺構に一礼した後、次の場所へ。
えーここから本気で道が無くなります。
斜面の上にもう一つの砲台跡地がある事は判っておりますので、途中見切りをつけて50~60度近い斜面をヒーヒー言いながら登るワイ…ん、なんかある。
5分ほど登った正面に石垣が!なんとか気を取り直して石垣をぐるっと回り込みます。
ありました…砲台跡らしき枠組と入口……息を整えつつ中へゆっくり入ります。
ありました、ここが上部砲台の見張り台です。
天井部分にも穴が開き、周囲は土が積み重なって埋まりつつありますが静謐な遺構は健在です。思わず懐中電灯を切って5分ほど周囲を眺めました。
折角なので外に出て周囲を探索します。
ここの見張り台も自然に埋没しそうな感じです。
今回来れたことを喜びつつ外縁に腰かけて今日の昼食。パンとペットボトルのコーヒーも買ってあったのですが、 帰りの連絡船でゲボるとアレですので チョコバーと缶コーヒーで軽く済ませます。嗚呼、汗が引いて心地よい(*''▽'')
体力を多少回復させまして、今度は砲台跡地全体の周囲をぐるっと確認。
見張り台を囲むようにして石垣や砲台外縁のコンクリが。
結構な大きさの砲台だったのですね・・・くまなく歩きまわりました。
さてここで問題が。ネットで得た情報ですと奥の斜面に洞窟を改造した砲台跡地があるとの事。見に行きたいのは山々なのですが急斜面&下生え&蔦が結構なアレで躊躇するレベル…いいや、行くぞワイ!!とりあえずそれっぽい方向へ斜面を滑り降ります。
斜面の途中で偶然石垣と標柱を発見しましたが10m下は崖。波の音も半端ないので斜面を引き返します。そして約1時間斜面と格闘することに orz
途中で良さげな枝を杖代わりにして、本気で汗だくなりつつスマホの方位磁針で現在地を確認しながら斜面を登ります。大体5分進んで1分休憩する感じ…これはちょっと早まったかな……
大きな谷を迂回して登っておりましたら、なんと洞窟砲台を確認!
本当は隣にも未完成の洞窟砲台があるらしいのですが、そちらは完全に土砂で寸断されておりましたので断念して上へ登ります。
きっつい斜面でしたが、なんとか砲台跡地へ帰還完了。ラッシュガードと厚手のシャツ、そしてその上のジャージを貫通してライダージャケットまで汗が染みておりました。これは筋肉痛になるな…
帰り道にありました八幡様と忠霊塔に手を合わせて慰霊の念を。無事に戻れたことにも感謝しつつ港までノロノロ歩きます。
今回使った伝説の剣(杖)を残し、港のネコと戯れながら連絡船発進待ち。
突風の中を待っておりましたら地元の漁師さんが見かねて車に乗せてくださいました。本当にありがとうございます。風がおさまりましたらまたお伺いしたいと思いマス。
帰りの船は追い風だったのかそこまで荒れずに無事帰港出来た様子。かなり覚悟してたのでこちらも助かりました(;・∀・)
その後はすぐ近くの本州最西端・毘沙ノ鼻に寄って夕日タイム。汗を吸ったジャケットがかなり冷たくなっておりましたので、本格的に寒くなる前に行けて良かった遺構探索でした。
次はまた長崎方面へ行く予定。