艦これ御朱印帳

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休艦日その117 的山大島砲台跡地(長崎県平戸市) ———— 2018年 11月25日

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的山砲台

対馬海峡の防備のため、旧日本陸軍により設置された『壱岐要塞』の一角をなす砲台。 大正 11(1922)に調印されたワシントン海軍軍縮条約により、廃艦となった戦艦『鹿島』の 30cm口 径の主砲塔を陸上用の砲塔砲台に改造して設置され、大正 13 年(1924)に着工し昭和 4 年 (1929)に竣工となった。(戦艦『鹿島』の主砲塔もう 1 基は、「東京湾要塞」千代ヶ崎砲台に設置)

壱岐島の 30 黒崎砲台の 41cm砲や生月島の 26 御崎砲台の 15cm砲とともに、壱岐水道等に来 襲した敵の軍艦を迎え撃つこととなっていたようである。 
現在もコンクリート製の塀や建物跡は残っているが、周辺には人が立ち寄ることはあまりなく、草木が 生い茂っている。(長崎県 Ⅰ 戦争遺跡・遺構より)

 

 

えー、週間天気予報で日曜が悪天候だったのを鑑みまして「雨なら家で艦これでもやっかなー」…とか思っていたのがまさかの好天!来週からまた忙しくなりますので、的山大島(あづちおおしま)にあります砲台跡地を探索してまいりました。

 

的山大島に渡るにはフェリー予約必須。朝10時のフェリーはなんとかなったのですが、午後2時発はもう予約で一杯との事・・・仕方ないので午後4時半の予約を取ったのですが、これが後に大きく響いてきます。

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この日も平戸経由と言うことで休憩点は一昨日と一緒。週2で平戸とか暇人って思われるかもしれませんが平戸は結構近いッスよ(2時間ちょいくらい)。

朝7時半出発で見覚えありまくる道を通り、平戸のフェリーのりばを目指します。

 

 

そして到着。

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世間は3連休の最終日と言うことで、島に渡る人は少なく戻る人が殆どとの事。少し早めに着いたので開いてた和菓子屋さんの名物「牛蒡餅」を所望します。ごぼうの味でもするかと思ったら色がごぼうっぽいので牛蒡餅らしいです。まぁ餅の味。

 

 

フェリーにバイクごと乗り込んだら出発です!

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とりあえず今回は事前の情報がほとんど入っておらず、泥縄ですがフェリーの上でもう一度新しい情報が無いかおさらいします。うむ、ちょっと酔った。

正確な場所が判明しないまま島に到着です。

 

 

先ずは唯一の拡大地図がありますこちらのサイトを参考にして突撃です。この地図は事前の調べて「馬ノ頭鼻灯台」だと判明していますので、この周囲の探索から開始です!

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灯台周囲の藪も隈無く歩き回り、外周の磯にも降りて見渡しますが砲台っぽい景観は発見できず。ここでは無いと見切りを付けて少し手前の山の中へ突入します。

 

 

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山頂付近で古い石組を発見!

ここらへんかと石垣を起点に歩き回りますが、崖への立入禁止の鉄条網以外に人工物は無し…。ちなみに道なぞありませんので体中草だらけでございます。

ここまでで2時間近く経過していますので、一度降りて反対側の山を探します。

 

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反対側は草いきれが激しく、入り込む隙間も無いので海側から探します。

こちらも人工物の気配は無し・・・これは手詰まりか!?

ちなみに現時間は午後2時。自分が予定してたフェリーだとタイムオーバーですが、取れたフェリーは午後4時半、まだ行ける!!

 

ただ飲まず食わずで作業していたのでハラペリ&喉乾き。一度飯食えそうなとこまで戻ろうかなーとバイクで移動中に、農作業をされてたお爺さんおばあさんが…せや!

 

「すいません、戦争遺跡とかを研究してる者なんですが、この辺で砲台跡があると聞いたんですが…」(うそはいってない)

 

少し耳の遠いお婆様だったのですが、作業中のお爺様を伴ってある程度の場所を教えていただけました!役所や観光関係に電話しても知らなかったのに、こんなあっさりと…本当にありがとうございました!!

 

そんな訳で飯は先送り、お爺様曰く「トラクターとかじゃないと入れん道があってな」をキーワードに道を再探索。

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ここだ!!

バイクを降りて突入します。

 

 

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キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

ここまで約3時間半。やっと発見です!!

 

ハラペリを忘れて写真を撮りまくります!!!

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しっかりとした塀に分厚いコンクリートで構築された弾薬庫。写真を撮りまくりです。

 

 

一通り写真撮影を終えたら周囲の探索。上の方に上がってみます。

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落ち葉が降り積もりすぎて天然のトラップになっております。

貯水槽に落ちそうになりながらも上へ上へ!

 

 

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高さ3mほどのコンクリ縦坑を発見。入ると出られなくなりそうなんで外から写真撮影です。これと同様のものが2箇所と浅く掘られた場所が3箇所ほどありました。

もっと深い砲塔固定軸が無いかと上まで行きましたが、そちらはコンクリートで舗装された新しい倉庫群が・・・場所的にそこがメインの砲塔だったのかも。

 

 

戻って下の方も探索します。

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下の方にもコンクリの土台が残っておりました。

解説にありました「現在もコンクリート製の塀や建物跡は残っているが、周辺には人が立ち寄ることはあまりなく、草木が 生い茂っている」に当て嵌まりますし、これが的山大島砲台跡地ということで間違いないかもしれません。

超でかい蛇がうねってるのを発見して我に返り、本日の調査はここまでにして港まで戻ります・・・嗚呼楽しかった!

 

 

ちなみに日曜はお店が普通に休みと言うことで、飯食う場所がありませんでした orz

お婆様が一人でやってらっしゃる個人商店で「月曜に新しいのが届くから」1個だけ残っていたパンといちご大福でエネルギーを補充…マジうめぇ。

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貴重な休日を満喫できた秋の日でした。