釜墓地
太平洋戦争が終結し、海外からの最終引揚船「ぼごだ丸」が、昭和二十四年一月、フィリピンマニラ郊外の日本人収容所から、御遺骨三〇七柱と御遺体四五一五柱を積んで浦頭港に着きました。
御遺体は、この地で荼毘に付されその外、引揚の途中で亡くなられた二千余柱の御遺骨と合せて六千余柱の御遺骨が、遺族の元へ還れぬまま、この墓地に眠っておられます。(説明板より)
崎戸島特設見張所聴音所
崎戸島特設見張所聴音所は、長崎県西海市の崎戸島の最西端にある旧日本海軍の遺構。
聴音所とは、沖を潜行する潜水艦のスクリュー音等を傍受する施設で、1938(昭和38)年に設置され、終戦までの7年間使用されていたという。(廃墟検索地図より)
ということで、初冬のやせ我慢長崎行後編でございます。
無窮洞を見たあと、今後の行動をタブレットを見ながら考え中・・・予定では大村の掩体壕公園を見て長崎市内に突入だったのですが、先のおじいさんたちの会話「潜水艦のスクリューを聞く云々」という文言が耳に妙に残ります。とりあえず佐世保、潜水艦、聴音所でググると…ありました「崎戸島特設見張所聴音所」!
地図で確認するに大村行くのと変わらない距離で、こっち行くか予定通り行くかでちょっち迷う自分。最終的には解説VTRでも紹介されていた「釜墓地」を経由して聴音所に行く事に決定しました。
途中のうどん屋さんで昼食を取った後、本気でハウステンボスの真裏に入り込んで行きますが、ここ米軍の居留地やん・・・スゲェとこに墓地あるなぁと感じながらも人気の無い道路を進みます。
そして到着。
どう言う意図でここに作ったのか判りませんが、とりあえず駐車場にバイクを駐めて慰霊碑へと参じます。
写真に関しては遠間から一枚ずつだけ撮らせていただきました。
本当にお疲れ様でした。どうか安らかにお眠り下さい。
慰霊の念を送った後は、件の聴音施設に向かいます。
なんかどんどん天候が悪くなってる気がしないでもないですが気にしない方向で。
施設名をナビに入れても出る訳がありませんので、すぐ近くにあるというホテルを目標地点にしてレッツらゴー。
喫茶コーナーでもあれば一休みして…とも考えていたんですがまさか潰れてるとは思わなんだ。仕方ないので地図で確認しながら奥へ奥へと向かいます。
小雨が降り始めた天候をにらみつつ、展望台っぽい場所へ。
発見。
美しさに息を飲みながらカメラ片手にダッシュ。
隙間から内部を見るに階段は無し。多分建物の外に階段がある感じの方式だったぽいです。
寒さを忘れて写真を撮りまくってたら何時の間にか雨は止んでいました。
この後は再び降り出した小雨と小雪にひんやりしながら福岡へ帰還。
冬の重ね着の重要さを再確認した一日でした。